PR

保助看法に規定される看護師とは?役割についてご紹介!

記事内に広告が含まれています。

皆さんの中には看護師を志している人もいるでしょう。

看護師って具体的にどんなことをやっているのか気になりますよね。

看護師の仕事は保助看法という法律によって、行える範囲というものが決まっています。

法律で定められた範囲を超えた業務を行うことは禁止されているんですね。

一方で最近では、将来の医療に備え、
医師不足への対策から看護師の業務を拡大する動きが進んでいます。

保助看法も時代とともに見直しが行われ、何度も改正されているんです。

今回は、保助看法に定められる看護師の役割について紹介していきたいと思います。

 

保助看法とはどんな法律?

保助看法という言葉を聞いたことがありますか?

 

これは、「保健師助産師看護師法」の略称です。

 

保健師、助産師、看護師の定義や業務内容、業務に関する制限事項、
国家試験の受験資格などについての規定が盛り込まれています。

 

もともと「保健婦助産婦看護婦法」という名称でしたが、
男女共同参画社会の流れを受けて、2001年に「保健師助産師看護師法」へと
名前が変更になりました。

 

時代の流れとともに看護師に求められる能力、ニーズも変化していき、
法律もその都度見直され改定されてきたんですね。

 

数年前に改正されたきっかけとなった内容です。

 

「高度な医療技術の進歩とともにより専門性の高い知識が看護師にも必要になった。」

 

この時代的な流れを受け、2010年に看護師の国家試験受験資格を
4年制大学を卒業した者という表記が最初に記されたことで、
4年制大学卒業が基本と明らかにされました。

 

もちろん専門学校でも看護師の国家試験を受験することはできます

 

しかし、専門学校の3年間で実習プラス年々増えていく医療の知識を詰め込むことは
とても大変なこと。

 

また、せっかく看護師として就職したとしても、理想と現実とのギャップに挟まれ、
1年で辞めてしまう看護師が後を絶ちません。

 

4年制大学でしっかりと知識・技術ともに身につけさせ、現実とのギャップをできるだけ埋めて、
離職者を少しでも減らそうというねらいもあるようですね。

 

保助看法に定められた看護師の役割って?

では次に、保助看法では看護師の役割がどのように規定されているのでしょうか。

 

法律を見てみると看護師の役割は次のように規定されています。

 

・第5条この法律において「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、
傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。

 

看護師は、医師ではなくあくまでも診療の補助を行う者

 

これをまずは理解することが大切です。

 

以前、産婦人科で助産師や医師でない看護師が
妊産婦の内診を行っていたことが問題になりましたよね。

 

内診というのは、診察業務であり医師や助産師が行える業務。

 

看護師が内診を行うことは法律に違反することになります。

 

また、

「将来高齢者の増加に伴い、医師不足の深刻化が懸念されていて、
今までは医師が行っていた業務を看護師が代わりに行える業務が
増えることが期待されている」

という現状があります。

 

看護師は病院だけでなくさまざまなフィールドで働きますが、
今後増えるとされているのが、在宅医療の現場です。

 

高齢者の増加や医療技術の進歩により、退院して訪問看護などの
サービスを受けながら自宅で生活できる人も増えていくでしょう。

 

訪問看護では、常に医師が一緒にいるというわけではありません。

 

その場で緊急性について判断し対処しなければならないこともあるでしょう。

 

何かあった時にすぐに医師と連絡がとれるとは限りませんよね。

 

そこで、

2007年に「医師及び医療関係職と事務職員等との間等での役割分担の推進について」
という内容が厚生労働省医政局長から通知されました。

 

その内容は、看護師が事前の医師からの指示に基づき投薬量を調整できること、
診療の優先順位を決定できることなどが盛り込まれています。

 

この通知によって、今まで看護師でもできることを医師がやるなどしていたものが、
分担されよりスムーズに適切な医療を提供することにつながっています。

 

このように保助看法における診療の補助の範囲について再度見直し、
考えていかなければならない時期にきているんですね。

 

まとめ|保助看法に規定される看護師とは

看護師をしていると、いますぐに対処しなければいけない。

でも医師に確認をとらなければできないという状況がたくさんあり、
もどかしさを感じることもあります。

しかし、

この確認作業を行わず自己判断でやってしまうと
後々患者様に何かあった時に責任を追及されてしまうんですね。

 

少しずつ看護師ができる範囲が広がっている今こそ、
やっていいことそうでないことを明確にし、
慎重に業務にあたる必要があります。

 

仕事をしていると法律改正のニュースや看護師の業務拡大に関する内容が耳に入ってきます。

 

常にアンテナを張り、職場のスタッフとよく共有しながら仕事を進めていけるといいですね。

 

保助看法は看護師になる人を守ってくれる大切な法律です

 

法律についてよく理解をすること。

 

これが一番重要です。

 

今回紹介した内容をぜひ参考にしてみてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました