日曜ビッグバラエティ(2月2日)は、日本の特殊部隊に密着するスペシャル番組!
日本を守る数々の特殊部隊が登場。ハイパーレスキュー隊の秘密の訓練施設にテレビ初潜入します。
「海猿」のモデルになった特殊救難隊や警察航空隊など、命がけで私たちを守ってくれる特殊部隊の精鋭たちに密着します。
さらに奇跡の救出劇をテレビ初公開!
そこで、ハイパーレスキュー隊とはどんな特殊部隊なのか調べてみました。
ハイパーレスキューとは ?
消防救助機動部隊を通称「ハイパーレスキュー」と呼びます。
ほかにも「ハイパーレスキュー隊」「機動部隊」「救助機動部隊」と呼ばれることも多いです。
ハイパーレスキューとはどんな部隊なのでしょうか?
ハイパーレスキュー隊発足前は?
東京消防庁は1969年より各消防署に特別救助隊を設置。(通称:レスキュー隊・愛称:東京レスキュー)
ホテルニュージャパン火災・日本航空機羽田沖墜落事故・地下鉄サリン事件などの都内の災害の救助活動を行なっていました。
そのほか北海道南西沖地震や阪神・淡路大震災などの国内大規模災害や国際消防救助隊として海外の災害にも現地で救助活動を行っていました。
阪神・淡路大震災を教訓にハイパーレスキューを発足
1995年に発生した阪神・淡路大震災では従来のレスキュー隊では対応できない状況となりました。
東京消防庁はこれを教訓として1966年にハイパーレスキューを発足しました。
災害時に機動力を発揮する特別な技術・能力と重機・人命探査装置などの高度救助資機材を装備。
そして高度な救出救助能力を持った部隊となったのです。
さらに2016年には陸上からでは難しい消火や救助・首都直下地震に対応するために空の消防救助機動部隊が作られました。
これを航空消防救助機動部隊(通称:エアハイパーレスキュー)といいます。
さまざま事態を予測して、出来る限りの準備をしているのですね。
ハイパーレスキュー隊はどんな活動をしているの?
大規模災害だけでなく、ほかの救助隊と同様に通常は一般災害の救出救助活動を行っています。
隊員は特殊な状況下での救出を想定して技能講習を修了しています。
大型重機・ダイヤモンドカッター・災害現場で行方不明者を探査するファイバースコープ・電磁波人命探査装置・画像探査装置など高度救助資機材を使用します。
救助の妨げとなる障害物があった場合、コンクリート破砕器作業主任者の有資格者がコンクリート破砕器で爆破を行うこともできます。
ありとあらゆる技能を習得しているのですね。
まさに人命救助のプロフェッショナルです!
ハイパーレスキュー隊、隊長の信念
高度な技能を修得している精鋭たち。
その一番上に立つハイパーレスキューの隊長は、どんな目線で隊員たちを見ているのでしょうか?
東京消防庁ハイパーレスキューの隊長、渡邊 豊氏はどんな信念を持っているのでしょうか?
救うべき命を助けながら、救助隊員の命を守る
隊長の命令は「絶対」です。
しかし救助活動に没頭する現場の隊員の中には助けたいと言う強い気持ちから隊長の退去命令があっても動かないことがあります。
脱出を繰り返すうちに危険への感覚が麻痺する隊員もいます。
隊長はそのような状況に一番注意しているとのこと。
動こうとしない隊員に「早く出ろ!」と叫ぶこともしばしば。
どの災害も想定外の連続で現場で想定内というものはないそうです。
どのような状況にあっても隊の指揮官に求められるミッションがあります。
目の前の命を助けることと、救助隊員の命を守ることです。
隊長は極限状態の現場で一歩引いて冷静に全体を見る
必ず成し遂げたい 「目の前の命を助けること、救助隊員の命を守ること」。
しかしこの両立が困難な場面がたくさんあります。
救助に奮い立つ隊員たちは足元の大きな穴に気づかないことも。
それを隊長が一歩引いて冷静に全体を見ることが大切だと考えられています。
極限状態で一歩引くのは難しく、救助現場に入ると最前線に立つのは隊員。
隊長はその場で彼らが適切な行動をしているかは見えません。
それでも一歩引いて作業を隊員に任せられるのは、日常の訓練により培った部下への信頼があるからだと言います。
どの命も大切にしたい隊長の思いが伝わってきますね。
現実の厳しさに直面して、辛い選択を迫られる、、、。
胸が熱くなってきました。
ハイパーレスキューが登場する映画
ハイパーレスキューを描いた映画があります。
皆さんもご覧になったことがあるのではないでしょうか?
日本沈没(2006年版)
柴咲コウが女性隊員役を演じました。
実際のハイパーレスキューには女性隊員は存在しません。
理由として東京消防庁では、女性職員は毒劇物などの災害活動業務への活動の従事制限があるためです。
やはり過酷な現場なのですね。
252生存者あり
大規模な高波が東京を襲い地下に閉じ込められた人々の中にいた元ハイパーレスキュー隊員。
彼から送られた252(要救助者あり)の信号が地上に向け送られてこれを知ったハイパーレスキューが命がけで救助に挑む映画です。
あわせて映画のストーリーの2年前を舞台にしたアナザーストーリー、ハイパーレスキューを目指す若者たちの奮闘を描いた SPドラマも放送されました。
映画の中では252を生存者の意味として使っていました。
実際は要救助者、つまり「救助を必要とするもの」「逃げ遅れ」を意味しています。
生存が確認できている場合だけではなく生死未確認の場合でも使用されます。
ハイパーレスキューの活動風景
NHK 「パラレル東京」
救出されています。
本物のハイパーレスキュー隊に助けてもらうという貴重な体験しました。
地震は本当に予想できないくらい恐いです。
日頃から備えてくださいませ。#パラレル東京 #NHKスペシャル #地震対策 pic.twitter.com/82eYftZSkc— 河中 奎人 (@FUMITO_K83) December 5, 2019
東京消防庁第九消防方面本部南多摩総合防災施設と救助機動部隊*ハイパーレスキュー隊*の視察研修会がありました!
隊員のみなさんの笑顔が印象的でした。
#富ヶ谷町会#ハイパーレスキュー#東京消防庁 pic.twitter.com/BICeqAJm9u— 富ヶ谷町会 (@tomigayachoukai) March 28, 2018
東京消防庁で思い出すのは原発事故
石原知事が放水協力へと英断したハイパーレスキュー隊115名隊員『あの強気の知事が涙を流して礼を言ってくれた。上から物を言うだけの官邸(菅政権)と違って我々のことを理解してくれている。だから現場に行けるんだ』
力強く明るい隊員が、東京を守ってくれている https://t.co/ctiehglJtQ
— Chieko Nagayama (@RibbonChieko) January 6, 2019
特殊部隊!ハイパーレスキュー まとめ
報道で何度も目にしているハイパーレスキュー。
多くの人々の命を助けるために過酷な訓練を重ね危険な現場に立ち向かう姿は心が打たれますね。
ハイパーレスキューが出動することのない世の中になってほしいのですが、、、。
命がけで向き合うお仕事。
誰もができるわけではありません。
強い体と心、そして命を尊ぶ深い優しさを持ち合わせた方たちが集まった部隊だったのですね。