看護師の仕事は立ち仕事と言われるように、基本的に立ったまま働きます。
私自身大きな病院で病棟勤務をしていましたが、座る暇がないくらい動き回っていました。
座ろうと思ってもすぐに患者さんからの呼び出しがあり、
立ちながら記録をすることもありましたね。
実際に看護師は1日にどれくらいのカロリーを消費しているのでしょうか。
今回は、生活活動強度についても合わせてお話していきたいと思います。
看護師の1日のカロリー消費量がすごい!
看護師の1日のカロリー消費量を決定づける要因はたくさんあります。
病棟ナースの場合、病棟の広さや患者数、ベッド数、ナース自身の体重や運動量、
日勤なのか夜勤なのかによってもカロリー消費量は変わってくるんですね。
例えば一般的に体重60kgの看護師が8時間立ち仕事をした場合の
カロリー消費量は1500kcalほどと言われています。
先ほども言いましたように、様々な要因によってこの数値は変わってきますので参考までに。
実際は、勤務も8時間を超える所がほとんどで残業があったりすると
さらに消費カロリーは多くなりますね。
私が働いていた病棟は本当に忙しくて休む暇がほとんどありませんでした。
具体的にどう動いているか紹介していきたいと思います。
- 朝、受け持ち患者全員の部屋を周り検温を行う。
- 患者さんを検査や手術に連れていく。時間になったらお迎えに行く。
- 患者さんをお風呂に入れる。多いときには3、4人程度。
- 患者さんの部屋移動を行う。
- ナースコールがあれば患者さんのところに行って対応する。
まず朝は受け持ち患者さん全員の部屋へ行き検温を行います。
大部屋にいる人もいれば、個室にいる人もいます。
部屋が遠いところに割り当てられていればそれだけの距離を歩くことになりますね。
ナースコールがあればその都度患者さんの部屋に行くことになるので
ナースステーションとの間を何往復もすることもあります。
それから検査や手術に連れていく場合。
私はとても大きな病院で働いていたので、
患者さんを検査や手術に連れて行くだけでも一苦労でした。
検査や手術に時間がかかるので一旦病棟に自分だけ帰ってくるのですが、
またお迎えに行かなければなりません。
そして検査に行く患者さんが多いほど病棟と検査、オ
ペ室を一日何往復も行き来することもありました。
特に大変だったのはフリー業務。
フリーは受け持ちがいないので、患者さんを検査室に連れて行ったり、
薬を薬剤部に取りに行ったりととにかく一日走り回っています。
また、患者さんも介助が必要な人、体重が重たい人は移動させるのもとても力が要りますね。
それから患者さんの入退院が激しい所で常にベッドを移動させている部署だったので、
これもかなりエネルギーを消費する仕事でした。
このように看護師は1日中ずっと歩き回っています。
看護師として働いている人でいったいどれくらい歩いているのか万歩計で数えた人がいますが、
なんと1万歩以上にもなったそうです。
計算すると約8kmの距離になったそうですよ。
仕事中に8kmも歩いているなんて!
これだけ見ても看護師の立ち仕事の消費カロリーのすごさがうかがえますよね。
看護師の生活活動強度はどれくらい?
生活活動強度という言葉を聞いたことがありますか?
生活活動強度とは日常生活において体にどれくらいの負荷がかかっているかを示す数値です。
主におおまかに4段階に分けられ、さらに1段階ごとに5つずつに分けられています。
強度による内容は次の通りです。
生活活動強度Ⅰ
散歩、買い物などのゆっくりした1時間程度の歩行、座位での読書、勉強、テレビ、音楽鑑賞をしている場合。
生活活動強度Ⅱ
通勤仕事などで2時間程度の歩行、乗車や接客、家事など立位での業務が比較的多い。大部分は座位での事務、談話などをしている場合。
生活活動強度Ⅲ
生活活動強度Ⅱの者が1日1時間程度速歩やサイクリングなど強い身体活動を行っている場合、大部分は立位での作業だが、1時間程度は農作業、漁業などで比較的強い作業に従事している場合。
生活活動強度Ⅳ
1日のうち1時間程度は激しいトレーニングや材木の運搬、農繁期の農耕作業などのような強い作業に従事している場合。
座り仕事の多いOLさんや事務の人が生活活動強度はⅡであるのに対し、
看護師の生活活動強度はⅢに該当すると言われています。
とにかく動くのがメインの仕事です。
それだけ体にかかる負担も大きいんですね。
まとめ|看護師の1日の消費カロリーや生活活動強度
いかがでしたか?
職場の忙しさにもよりますが、看護師は常に動き回っています。
ずっと立っていると疲れてしまうこともありますね。
消費カロリーや生活活動強度を見ていくと看護師という仕事の大変さもうかがうことができます。
今回紹介した内容が参考になれば嬉しいです。