子育てをしながら仕事をするって大変ですよね。
私は次男の出産を機に専業主婦になりました。
長男の時は10か月から保育園に入れてフルタイムで働いていました。
なので仕事をしながら子育てする大変さ、専業主婦をしながら子育てする大変さどちらも分かります。
今回は、長男の時に感じた仕事と子育てについて書かせていただきます。
私は歯科衛生士として12年間働いてきました。
その歯科医院で初めて産休・育休をとらせていただいたんです。
私も初めて、その歯科医院にとっても初めてのことでした。
いざ現場復帰してみると想像とは違った現実が待っていました。
仕事に行けない!!現実は厳しい!!
久しぶりの職場は院長からスタッフまで温かいものでした。
長男に対して申し訳ない気持ちと仕事の楽しさが混合した不思議な感覚。
仕事はやっぱりいい!!っと感じていました。
復帰2日目・・仕事中に受付から声をかけられる。
「保育園から電話です。」
熱が出てお迎えです・・
院長も温かく帰してくれました。
職場に申し訳ない気持ち、長男が心配な気持ちがグルグル。
回復すると、今度は手足口病、風邪、インフルエンザ、喘息、水いぼ・・・
次第に院長の態度が変わりだしました。
口を聞いてもらえなくなりました。
「○○の息子は本当に体が弱いな!!」「旦那が体弱いんだろう!!」などチクチク言うようになりました。
仕事中、電話が鳴るたびビクビクするようになりました。
私も迷惑をかけたくなくて、少し体調が悪い息子に気付かないようにしていました。
37.7℃あっても気づかなかったふりをして保育園に送りました。
「熱が出れば保育園から電話がくるだろう・・」
欠勤するなら早退の方が院長に嫌な態度をとられないだろう。そう思ったんです。
6ヶ月を過ぎた当たりから保育園から迎えの連絡がくると嫌な気分になってました。
息子が体調崩しているんですよ・・
今思えば母親として長男に酷いことをしていたと分かります。
ただ、その時は職場への迷惑をかけたくない。それだけだったんです・・
後輩の優しさが私を変えた
あの頃の私はある意味、鬼だったかもしれません。
その日は息子は明らかに調子が悪く熱もありました。
あえて検温せず保育園に連れて行きました。
3時に電話が・・
院長の態度がみるみる変わっていくのが分かりました。
「もしもし、患者さんのオペでどうしても外せないので6時まで待ってください。」
仕事に戻りました。
院長に報告に行くとスルーでどこかに行ってしまいました。
私何しているんだろう・・仕事で来てる?母親できてる??
私の中で張り裂けそうなものがありました。
でもマスクのしたで必死で耐えていたんです。
その時、後輩が私の背中を大きくゆっくり擦ってくれました。
「頑張りすぎちゃだめです。私たちは分かっていますから。○○ちゃんのママは一人しかいないんです。帰りましょう。」
小さな声で優しくいってくれました。
一気に涙があふれてきてしまい、恥ずかしいことに後輩たちから「大丈夫ですよ」と慰められてしまいました。
息子を迎えに行くとグッタリしていて私は自分を一喝したい気持ちでいっぱいになりました。
そこから、変わったんです。
迷惑かけます!!それ以上に働きます宣言!!
私の中で何かが変わりました。
息子は急に強くはならない。そこに変化を求めても無駄なんだと。
では何が出来る?
「与えられた時間誠意をもって働くこと。気持ちを声で相手に伝えること」です。
院長に嫌われようがもうどうでもいい。
ただ、誠意をもって伝えました。
「院長。いつも迷惑かけてすみません。今、私が出来ることを精一杯頑張って仕事に取り組みます」
職員にも感謝と謝罪、子供の状態をしっかり話すようにしたんです。
電話にビクビクするのはやめました。
しっかり院長に伝え速やかに帰るようにしました。
いつも下に下に院長にビクついてた私ですが堂々とするようにしました。
朝は元気に仕事も元気に、しっかり謝って早退!欠勤!その後、仕事は一生懸命!!
すると、変わるんです。
院長が声をかけてくるようになりました。
院長にとっても保育園に預けて働く職員ははじめてで、それに振り回されているのが嫌だったんだと思います。
ワーキングマザーを理解できていないんですよね。
今はしっかり認知されきて働くやすい時代になってきていますが。
私のような職場は山ほどあると思います。
まとめ|子育てと仕事の両立の難しさ
小さい子どもを育てながらの仕事は間違いなく職場に迷惑をかけます。
それを理解してもらうためには、自分自身の行動で良くも悪くもなります。
ともに働いている人達に誠意をもって接することが1番だと思います。
職場に理解がないなら、子供のために思い切って転職を考えてもいいと思います。
仕事も大切です。
でも何より大切なのは子供です。
母親は1人しかいません。
私のように自分を見失ってしまっている人も沢山いると思います。
それくらい、いっぱいいっぱいなのも分かります。
だからこそ、今自分を見つめなおす時かもしれません。