このご時世、自宅で料理をすることも増えたという方も多いのではないでしょうか?
毎日のメニューを決めるのに、お疲れの方もいらっしゃいますよね。
そこで、オススメが深海魚料理!
「深海魚?」と聞いて、魚っ(ギョッ)とする方もいるかもしれませんが、なんてことありません。
普段、親しんでいる身近な魚にも、深海魚の仲間がいるのです~。
そこで、今回は「深海魚」という視点で美味しい魚くんたちについて調べてみました。
オススメ料理もご紹介しますので、是非お役立てくださいね♪
美味しい深海魚の種類
深海魚と聞くと、変わった形をした未知の生物のイメージがありますよね。
深海魚 pic.twitter.com/v2OqI0JPgu
— ✿たそせんin自宅ランド (@tasocos) May 25, 2020
そもそも深海魚とは、どんな魚のことを指すのでしょうか?
まず“深海”の定義は水深200mより深い海域のこと。(ただし、明確な定義ではありません)
この定義から深海魚とは、水深200mより深い海域に住む魚の事をいいます。
しかし実際は餌を捕獲する時、成長の過程などの理由で、浅海と深海を行ったり来たりの魚たちもたくさんいるため、必ずしも水深200より深い場所にいるわけではありません。
結局のところ「深海」自体にも明確な定義はないので、深海魚は俗称という事になります。
深海魚は変わった姿をしていて馴染みのないイメージがありますが、これから紹介する魚たちも深海魚。
じつは、普段食べている魚たちだったということにビックリしますよ~♪
1ギンダラ(銀鱈)
スズキ目カジカ亜目ギンダラ科ギンダラ属
今日は湊屋の銀鱈!
美味し(///ˊㅿˋ///)#湊屋 #西京漬 #西京漬け湊屋 pic.twitter.com/E5pbEwgXOE
— saisai (@310128) May 23, 2020
名前からしてタラの仲間と思われがちですが、タラの仲間ではありません。
タラのように、体が銀色をしているのが名前の由来。
以前は脂っぽい特徴が好まれず、安価な魚でした。
その脂の強さからムツ(ムツ・クロムツ)の代用品、また名前にある通り、タラ(マダラ)の代用品になっていた時もありました。
ところが、近年では脂嗜好から高級なものとなっています。
新鮮な銀鱈は刺身でも食べられ「白身のトロ」と呼ばれることも♪
日の目を浴びて良かったですね~。
皮は厚みがあり、鱗は細かく取りやすく、骨はさほど硬くありません。
調理方法:焼く・煮る・揚げる
ちなみに私は粕漬が大好物です♪
2タラ(鱈)
タラ目タラ科マダラ属。
正式名称はマダラ。
身近な魚で、非常に重要な水産資源です。
クセのない透明感ある白身で、身はかまぼこ・ちくわなどに使われています。
精巣は白子、胃袋は韓国料理のチャンジャに使用。
調理方法:汁物・ソテー・揚げる・刺身(昆布締めなど)・ホイル焼き
3キンメダイ
キンメダイ目キンメダイ科キンメダイ属
立派なキンメダイをいただいた。煮付けにして食べます。 pic.twitter.com/rHQSkIs1UA
— なおごじゃ (@oanhctiws) May 24, 2020
分類上は、タイ科ではないのでタイの仲間ではありません。
大きな金色の目をしているので、この名がつきました。
この金色は瞳の奥にある反射層が光を集めているから。
暗い深海で、わずかな光を集め獲物を見つけるのです。
タイの仲間ではないのに、タイと名がつく魚を「あやかり鯛」といいます。(うまい!座布団1枚!)
高級魚のイメージが強いタイの名前を借りれば、価値が高そうに思われるかもしれませんからね。
しかし、今ではキンメダイはタイに負けない高級魚となりました!
名前負けしていませんね。
クセがなく脂が全体に混在しており、この脂から甘みが強くなっています。
調理方法:刺身やカルパッチョの生食や、煮る・鍋・ソテー・焼く・汁物など。
4ホキ
タラ目マクルロヌス科ホキ属
みんなが食べてる白身魚
ホキ pic.twitter.com/VVRMJhvfVu— 魔女っ子☆ゆっかりん (@Akyu_12) January 31, 2015
輸入白身の中でも人気があります。
上品な白身で熱を通しても、あまり縮みません。
白身フライに使用されることが多いです。
フレッシュネスバーガーのフィッシュバーガーにも使用されていますよ。
\フィッシュバーガー/
白身魚『ホキ』のフライを卵たっぷりのタルタルソースと一緒にサンド!
素材本来の旨味と衣のサクサク感がたまらない人気商品です♬
#フィッシュバーガー #フレッシュネスバーガー #フレッシュネス pic.twitter.com/FTUQWuE2lG— フレッシュネスバーガー【公式】 (@Freshness_1992) April 20, 2018
調理方法:フライ・煮る・焼く・ソテーするなど。
軟らかいですが、うま味が少ないのでバターや油、スパイスなどでひと工夫することをオススメします。
5桜えび
エビやカニと同じ甲殻網。
サクラエビ科サクラエビ属
桜えびのお刺身!!! pic.twitter.com/Xx8iaXcq46
— シェンナ@ラビオリ (@lemonrahmen) May 24, 2020
桜の花びらのような色合いが名前の由来。
エビらしい赤い色合いと香りをしています。
甘みと旨みがあり昔から高価なエビでした。
ゆでずに生のまま干したものを素干しといい、本来は素干しとして流通しています。
安い桜エビは輸入された赤く着色したエビの干したものと思った方がよいそう。
調理方法:刺身・ソテー・揚げる・煮る
6ホタルイカ
ホタルイカモドキ科ホタルイカモドキ亜科ホタルイカ属
蛍のように発光します。
ホタルイカを狙う生き物から姿をかくす役割があります。
ゆでてもやわらかくワタに旨みがあり、身はほどよい甘みがあります。
生はワタの部分を除去するか、冷凍して一定時間おいたものを食べるようにとのことですが…。
寄生虫がいる可能性があるので生食は避け、もし食べる場合は自己責任で。
刺身の場合は胴より足の方が味がよいそう。
繰り返しますが、寄生虫などの危険があるので、内臓は生で食べないこと。
体に害のないよう安全な食べ方をしましょうね♪
調理方法:煮る・ゆでる・刺身
7アンコウ
アンコウ目アンコウ科アンコウ属
日本で食用になっているアンコウは、ほとんどキアンコウです。
めちゃくちゃインパクトのあるビジュアル。まさに、深海魚のイメージにあるグロテスクさ満載。
平べったいブヨっとした体つきと、やたら大きな口。
夢に出てきて襲われそうな存在感ですが、アンコウ鍋やあん肝は絶品ですよね。(アンコウさん、ひどい事を言ってごめんなさい)
鍋は、「西のふぐ鍋」「東のあんこう鍋」
そして、肝は「海のフォアグラ」と呼ばれるほどなのです。
捨てるところが無い魚と言われ、一匹でさまざまな味や食感が楽しめる重宝される魚。
調理方法:鍋、汁物(しょうゆ仕立て、みそ仕立て、みそ汁、すまし汁)、煮る(煮つけ)、揚げる(唐揚げ)
8メロ(銀ムツ)
スズキ目ノトテニア亜目ノトテニア科マジェランアイナメ属
マルハニチロ、魚の加工事業が好調!
https://t.co/pHQi1ZNOSI
#マルハニチロ
#白身魚
#魚 #メロ— らんらん(Ran Ran) (@kantoushu) June 4, 2018
昔は銀ムツと呼ばれていましたが、近年はメロと呼ばれることが多くなりました。
皮目に鱗の後が網目状にはっきりと出ています。
白身で全体に脂が白濁するように混在。
クセがなく、ほどよく繊維質ですが、身割れしやすいです。
調理方法:煮付け・焼き物・フライ・ムニエルなど。
ムニエルはバターだと、くどくなる感じがします。
オイルソテーの方がオススメ。
トマトなど、さっぱりしたものを組み合わせても良いです。
9メルルーサ
メルルーサ科に属する13種類の魚の総称。
ケープヘイク・デコラ・ニュージーランドヘイクなどがあります。
昔はホキも仲間でしたが、現在はホキ科に分類されています。
深海魚のメルルーサを買ってきたのでムニエルにしてみました。
メルルーサってあまり馴染みがないかと思いますが、業務用では結構定番な白身魚です。白身魚フライ、白身魚ソテーなど何の白身魚?って思ったらメルルーサだったりします。
深海魚メルルーサのムニエル レシピ https://t.co/zZ8F0ZmCRc
— -50kg主夫社長田中@自炊料理本出版 (@passion_tanaka) February 9, 2020
クセがなく骨も少なく食べやすい白身魚。
白身フライによく使われ、安く輸入できるためコンビニ弁当などにも適しています。
調理方法:焼く・煮る・フライ
10ドンコ
タラ目チゴダラ科チゴダラ属
出た、どんこ‼︎
岩手県の冬の魚「どんこ」。
家で調理したことないけど、どーやって食べるのがいいのかな〜? pic.twitter.com/ZJZRrZfXCo— シンタロー(田口慎太郎)@岩手県の八百屋 (@shinta_taguchi) December 18, 2016
正式名称は「エゾイソアイナメ」
東北の漁民たちに愛され続けている魚。
鮮度が落ちやすいですが、現在は流通が発達したために出回ることになりました。
白身部分は柔らかで全くクセがありません。
ぎゃくに肝は濃厚で、相反する絶妙なコラボがたまりません。
調理方法:汁もの(みそ汁、潮汁)、さんが焼、煮つけ、焼きもの(干しもの)たたき、そぼろ、昆布締め
深海魚はスーパーでも売ってる
身近な深海魚がたくさんあることがわかりましたね♪
紹介した魚たちは店舗にもよりますが、スーパーで購入することができます。
他にも、ノドグロ(アカムツ)・キンキ(キチジ)・メダイなどの深海魚もありますよ。
イラコアナゴという深海魚もスーパーで売られています。
やたら安いアナゴの蒲焼きや煮アナゴの缶詰めに使用されることが多いとのこと。
加工されていて、気づかずに食べていることもあるのですね。
ただ、ホキやメルルーサなど安価な魚は、なかなか店頭に並んでいません。
特にメルルーサは白身フライとして日常食べられていますが、スーパーで切り身の姿で売られていることは、まずありません。
それには以下の理由が考えられます。
- 安価すぎて利益が少ないので、大量に消費する業者のもとにだけ流通
- 馴染みのない名前のため購入する消費者が少ない
深海魚って食材として縁がなさそうな感じだけど、意外に白身フライとして知らずに食べている。
マクドナルドのフィレオフィッシュやケンタッキーのフィッシュサンドは
「スケソウダラ」という深海魚だし、モスバーガーのフィッシュバーガーやほっともっとののり弁の白身フライは「ホキ」という深海魚 pic.twitter.com/ZSJ9qGxdKU— 川崎悟司 (@satoshikawasaki) October 10, 2018
とはいえ、今では通販で購入可能ですので、お財布に優しい魚たちを是非、楽しんでくださいね。
おすすめ深海魚料理
それでは深海魚料理を楽しめるレシピを紹介します。
1,アンコウの美肌鍋
コラーゲンたっぷりのアンコウは美肌効果も期待出来ます。
冬が旬ですが新鮮なまま冷凍したものがあり、1年中アンコウを楽しむ事が出来ます。
【材料(二人分)】
- アンコウ(骨付き:鍋用)約350g
- 白菜 ⅛個
- ニンジン薄切り 4枚
- エノキ ½袋
- 白ネギ1本
- セリ½束
- そば(乾麺)2束
薬味
刻みネギ 適量
ユズ 1個
七味唐辛子または一味唐辛子 少々
合わせだし
- 水 1000ml
- 昆布 10cm角1枚
- 酒 50ml
- みりん 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
- 薄口しょうゆ 大さじ3
【作り方】
- アンコウを熱湯にサッとつけてすぐ冷水にとり、水きりする(アンコウの臭みをとるため)
- 白菜をザク切りにする
- エノキの根元を切り落として水洗いし、水気をきり食べやすい束にさばく
- 白ネギを長さ4cmの斜め切りにする
- セリの根元を切り落とし水洗いし、長さ4cmに切る
- 薬味のユズを縦半分、横半分の4等分に切る
- 土鍋に合わせだしを入れ、蓋をして強火にかける
- 煮たったら昆布を取り出し、アンコウ、野菜を入れる
- 煮えたものから、各自の取り鉢に煮汁とともに取り、お好みの味で頂く。
- 最後に残っただしに、おそばを入れる。
2,キンメダイの煮付け
切身を使えば楽ちんですよ~♪
【材料】
- キンメダイ(切り身) 2切れ ★他の魚の切り身でもO.K.
- 塩 適量
- 生姜 1片
〔煮汁〕
- 水 100ml
- 酒 100ml
- みりん 大さじ2
- しょうゆ 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
作り方
- キンメダイの両面に塩をふる(予め塩をふっておき、出た水分を拭き取ることで臭みが和らぐ)
- 生姜を薄切りにする
- 鍋に煮汁の材料を入れ強火で加熱
- 煮たったら、水気を拭いた1と2を入れる
- 落とし蓋をして弱火で5分ほど煮込み、蓋をとり中火で煮汁を煮詰める
- 好みの濃さになったら出来上がり♪盛り付けて煮汁を添えて頂く
3,白身魚のフライタルタル添え
今回はタラを使います♪
【材料(二人分)】
- タラ切り身 3~4切れ
- 塩コショウ 少々
〔衣〕
- 小麦粉 大さじ1~2
- 卵 1個
- パン粉 1~1.5カップ
- 揚げ油 適量
〔タルタルソース〕
- ゆで卵(固ゆで) 1個
- らっきょう 50g
- マヨネーズ 大さじ2
- 粒マスタード 小さじ½~1
- 塩コショウ 少々
※下準備
- タラは骨がある場合は抜き、ひとくち大に切り塩コショウを振る
- 揚げ油を170℃に予熱し始める
タルタルソース作り方
- ゆで卵とらっきょうを細かく刻み他の材料と混ぜ合わせる。
白身フライ作り方
タラの水分を軽く押さえ、衣の小麦粉、溶き卵、パン粉を順につける
170℃の揚げ油に塩コショウして衣をつけたタラを入れる
キツネ色になるまで揚げ、油をきる
タルタルソースを添える
美味い深海魚はスーパーでも売ってる!お家で気軽に楽しもう
日頃、無意識に食べていた深海魚たち。どれも美味しいお魚ばかりですよね♪
深い海から、はるばるやってきてスーパーに並んでいたのですねぇ…。
どんな魚なのかが分かると愛着が湧き、さらに美味しく感じることでしょう。
是非、スーパーで手に入れる深海魚料理を楽しんでくださいね♪