2月23日の「美の壺・選」で、京都の観光スポットで注目を集めている喫茶店を特集します。
京都ならではの京町家や洋館をいかした喫茶店が登場。
そこで京都の昭和初期にオープンした老舗喫茶店について調べてみました。
京都は老舗喫茶店の宝庫
京都は戦前から続くレトロな喫茶店がたくさんあります。
番組では俳優・高倉健が通いつめた喫茶店の紹介など、喫茶店の奥の深さに迫ります。
京都の喫茶店の歴史
室町時代の京都では喫茶店の源流ともいえる「一服一銭」といわれた茶屋が、出店されていました。
1897年(明治30年)頃に洋風の飲み物を提供するミルクホールが開店。
その後、「カフェー」と呼ばれるものに発展しました。
「カフェー」とは、女給がコーヒーや洋酒を客席に運び、流行歌を歌ったりするサービスを提供する店で、サロン的な場所となっていました。
昭和の初めにかけて全盛時代に。
その後、「カフェー」からアルコール類を出さない「純喫茶」に分かれ、現在の喫茶店へと繋がります 。
喫茶店という呼び名の方が古いイメージでしたが、実際は喫茶店より前に「カフェー」が生まれたのですね。
「フェー」と伸ばしているところが時代を感じます♪
京都「昭和初期創業」の喫茶店3選
進々堂 京大北門前
1930年(昭和5年)に創業の「進々堂 京大北門前」
京都の喫茶店文化を担ってきた老舗中の老舗。
全国の喫茶ファンにも有名な喫茶店です。
パリに留学していた創業者・続木斉(つづきひとし)が、「大学の先生や学生たちが勉強できるような場所に」と開業しました。
カルチェ・ラタン(フランス・パリの地名)のカフェをイメージしてつくったという店舗は当時の佇まいを残しています。
その空間はまさにレトロでモダン♪
漆芸・木工作家で人間国宝の黒田辰秋による長テーブルと長椅子が絶大なる存在感を放っています。
黒田が若い頃に手がけたもので、創業者の続木が清水坂にあった工房で作品に一目惚れし、製作を依頼。
創業者の曾孫で4代目店主の川口さんは「黒田さんは、『200年はもつから、ずっと愛してやってください』と、おっしゃっていたそうです。亡くなられる数か月前までときどき来店されましたが、そのときも我が子を見るような目でテーブルを眺めておられました。」と語っています。
楢の木を使った重厚感のあるテーブルは長い歴史を感じさせてくれます。
作り手・お店の人・お客さんの愛情がしみ込んだテーブル♪
私たちは、物を長く大切に使っているでしょうか?
進々堂 京大北門前で珈琲飲んだ。進々堂世界一周!追憶のカシュガル!あと、夜は短し歩けよ乙女の黒髪の乙女がデートの待ち合わせをしてた。京大生に生まれ変わったら通う。 pic.twitter.com/xenCh6BA7t
— うめこ (@umecoko) February 14, 2016
住所 : 京都府京都市左京区北白川追分町88
☎ 075-701-4121
サー・トーマス・リプトン三条本店
イギリスで有名な紅茶ブランド「リプトン」
その創業者の名が店名になっています。
1930年(昭和5年)福永平蔵が「リプトン本社直轄喫茶部 極東支店」として京都に ティーショップを開業。
日本で初めてのロイヤルミルクティーを出したのは、この三条本店でした 。
店内はとてもシンプルな落ち着いた雰囲気。
幅広の椅子を備えた白壁と木目調でエレガント♪
広い店内なのでゆったりとした時間を過ごせます。
ケーキやタルトも豊富!
カフェはもちろんランチやディナーまで楽しめますよ♪
三条:サー・トーマス・リプトン 三条本店|日々こもごも https://t.co/VBjJYhmNHp #tabelog pic.twitter.com/3RHSBXKsBl
— まはな (@mahana0415) May 30, 2017
住所 : 京都府京都市中京区寺町通三条東入石橋町16
☎ 075-221-3691
フランソア喫茶室
1934年(昭和9年)京都市の四条木屋町を下ったところの町屋を改装し開業。
創業者は画家を志していた立野正一。
尊敬する先輩の影響を受け美術学校を退学。
労働運動に関わり活動家たちの資金を支援するために開店したのが始まりです。
戦時下にあったこの頃は、人々は言論を制限され不自由な環境に置かれていました。
フランソワ喫茶室は、誰もが平和や豊かな未来・文学・芸術について語り合えるオアシスのような場所でした。
豪華客船のホールをイメージし、イタリアバロック様式の内装。
当時の人々はこの空間でコーヒーを飲み、蓄音機から流れるクラシック音楽や絵画を楽しみ、ひとときの非日常を味わっていました。
チーズケーキが人気ですが、ウェイトレスさんの制服も可愛くて人気です♪
フランソア喫茶室
文豪たちが通ったと言われるカフェ。椅子やテーブルは開業当時から使われ続けているらしい。ステンドグラスから入る光が優しい^^
3枚目の席に座れたのでラッキー?でした☕️#京都 #喫茶店 pic.twitter.com/veg0UodRZP— きるを (@kiruokiru) February 9, 2020
住所 : 京都府京都市下京区西木屋町通四条下ル船頭町184
☎ 075-351-4042
京都の人気喫茶店 口コミは?
京都には、まだまだ昭和創業の喫茶店があり注目を集めています♪
高倉健が愛した喫茶・花の木☕️相変わらずの美しさ… pic.twitter.com/aavk2w9ARS
— もぎたて (@mogitate_pk) March 7, 2019
喫茶ソワレ✨✨めちゃめちゃ良〜〜〜!!! pic.twitter.com/44hIHU10ho
— くず (@kuzuyuru) February 12, 2020
こちらはやはり河原町の超レトロ喫茶「築地」。
中には入らなかったけど、この建物のタイル張りは一見の価値あり。ほんとに綺麗、そして独特。関西にいた頃はこの辺りはあまり来なかったなぁ。高瀬川沿いならよく歩いたのに。#純喫茶コレクション #レトロ喫茶 #レトロ建物 #河原町 #築地 pic.twitter.com/RjkCBP5pFL— せつないオトナの会。 (@setsunaiotona) November 27, 2016
京都の喫茶店は魅力がいっぱい!まとめ
喫茶店でくつろぐ時間は至福の時ですよね。
日常で疲れている体と心。
喫茶店は非日常を味わえ、パワーを充電してくれます。
特に老舗喫茶店は、昔からの人々の思いが染み込んでいるような特別な空間ですよね。
ドリンクやフードを舌で楽しみ、音楽を耳で楽しみ、コーヒーの香りを鼻で楽しみ、独特の空気を肌で楽しみ、、、。
そして気づいたら心が満たされている♪
あなたもお気に入りの喫茶店を探してみませんか?